最新MusicBeeの便利機能

アルバムファイルをMusicBeeで再生

ご存知のFoobarなのだが、最近登場してきているMusicBeeあたりでも再生可能なアルバムファイルが作成できる。
現時点での対応は、不確定ではあるものの、Foobarで作った「Cue+Flac」などのアルバムファイルが、MusicBeeでもそのまま再生できるというのは、案外知られていない。
アルバムファイルとは、マルチトラックでインターナルCueを含むファイルのことで、例えば、10タイトルあるCDの中身をタイトル情報を含めて、ひとつのファイルとすることが可能なファイルのことだ。
現在、確認がとれているファイル形式は以下の通り。

①FLAC        フラック,Free lossless Audio
②TTA          TrueAudio
③APE           Monkey’s Audio
④TAK          Tone’s lossress Audio
⑤WavPack    WavPack Audio

※MusicBee 1.3.4230以前でないと、展開されなくなる場合がある。このような場合、MusicBee 1.3.4230の実行ファイルを一度起動して、読み込ませると、それ以降、最新版でも展開されるようになる。環境にもよるようだ。)

い ずれも、可逆圧縮なロスレスフォーマットなのだが、FoobarでMultiTrack出力を行うと、Cueイメージがインクルードされたアルバムファイル を作ることができる。LosslessAudioをまともに保存しようとすると、Cue(External)ファイル+WAV(PCMイメージファイル) を作成して、2つのファイルを管理することになる。Cueファイルには、曲名を始めとする、楽曲の長さが記載される形で、この2つのファイルを読み込むこ とによって、トラック情報を再現してなおかつlosslessなAudioを保存できるので、ありがたい存在なのだが、本来、楽曲ファイルに記述可能な、 TAGには、対応していないので、アルバムアートなどの情報は、別に管理する必要が出てくる。
一方、先に述べた圧縮形式を使うと、このようなTAG情報をインプラントできるので、一ファイルでアルバムタイトルと、アルバムアートを含む形での、保存が、可能になってくる。
これまでは、このような形式のファイルは、Foobar独自の形式とされて、他のMusicPlayerで読み込んでも、アルバム情報などは、反映されな いものが多かったのだが、MusicBeeの最新版を使うと、上記の5形式(他にもあるかも知れないが)をトラック別に表示できる機能が付加されている。
Foobarでのアルバムファイルの作り方は、比較的簡単にできる。

①Foobarで変換対象となる楽曲ファイルを複数選択
②楽曲変換から、フォーマットを選んだ後
③出力形式をMultiTrackとする

このような変換を行うと、マルチトラックなファイルが出来上がり、Foobarでは、ひとつのファイルから、分離したトラック情報と共に、表示、再生が可能となっていた。

今回は、そのファイルをMusicBeeなどのFoobarとは異なるMusicPlayerからも再生が可能であるので簡単にまとめてみた。
Foobarで変換して、MusicBeeで快適に再生するといったことが、できるようになってきており、ありがたい限りである。
実際には、Foobarの使い方を含め、ある程度の知識が必要ではあるが、一度興味のあるユーザーは試してみるとよいだろう。